CHRONOFUL
ゲームについて
CHRONOFULは、社会を活性化させた歴史上の様々な取り組みを参考に、現代の社会の活性化に向けたアイデア作りを競う対戦型カードゲーム教材です。高校生向けですが、大人も楽しめる教材です。
教材ダウンロード
ファイルは下のダウンロードボタンからダウンロードできます(約26MB)。
ダウンロード注意点
- カード用印刷ファイルはA4サイズで印刷してください。
- カードはかなり厚めの紙で印刷した方が生徒が喜びます。
- よりカードらしくする際はぜひ裏面の印刷もして下さい。
- カードの裁断の際ははさみかカッターをお使い下さい。
- フィールドシートはA3サイズで印刷してください
ルールについて
実際に生徒さんや友達とやる時は、こちらのルールシートをご覧下さい。
簡単にいうと、歴史上の経済や社会を活性化させた取り組みを、現代の日本の経済を活性化させる政策に言い換えるゲームです。
2人一組の2チームで順番にカードを言い換えていき、どちらかが政治・経済・文化・社会の4種類のカードを置いたらゲーム終了となり、より多くのポイントを獲得していたチームの勝ちとなります。
カードを使った大喜利のような感覚です。
このカードゲームは大きく4つのフェーズに分かれます。
1. タイムマシーンフェーズ
カードをよく切って裏向けにし、山札を作ります。各チームで2枚引いて1枚選びます。選ばなかったカードは山札に戻します。じゃんけんをして、先攻後攻を決め、先攻から順番に②→③を行います。
2. 歴史人物 活躍フェーズ
都道府県を1つ選び、そこの特色を活かしながら、歴史人物の取り組みを現代の日本の経済を活性化させる取り組みに言い換えます。
提案したら、ポイントシートに沿って、フィールドシートにポイントを書き込んでください。なお、すでに選ばれた色の地域は選べません。
3. 便乗フェーズ
相手チームは、3分以内に提案された政策の問題点と改善点をセットで言うことで、相手の政策に便乗することができます。
改善案が提示された場合は、その良さを両チームで協議しながら0〜2点のどれかを決め、フィールドシートに書き込んで下さい。
4. 終了フェーズ
①から③を繰り返し、どちらかが先に4色のカードをフィールドに置いたらゲームが終了します(便乗フェーズは行います)。
合計ポイントの多いチームの勝利となります。ただし、両チームの合計ポイントが20以下の場合、日本の経済が活性化できなかったと判断され、両チームともに負けとなります。
学習効果について
この教材は私が博士課程の時にデザインしたもので、都内の高校生36人を対象に効果検証を行いました。
その結果、この教材を使う前に比べて、使った後では、
- 現代の経済を活性化させる政策の提案数
- 文化的な観点と社会的な観点からの政策の提案数
の2つが有意に向上していることがわかりました。歴史を学ぶ意義を感じにくい人だけでなく、現代の問題に対するアイデアの幅が広がらずに困っている人に対しても役に立つ教材だと思います。
詳細はこちらの論文(歴史的事象を現代の問題解決に応用する力を育成する教材のデザインと評価)に載っていますので、興味のある方はぜひご覧下さい。
付記
本教材は教育用に配布しているものです。ダウンロードや教育実践での許可は一切必要ありません。どうぞご自由にお使い下さい。ただし、本教材を商業目的で二次利用することは認めておりません。ご注意下さい。その他、ご相談等はikejiriryohei(アットマーク)gmail.comまでご連絡下さい。
Special Thanks
本教材のロゴは、猫田耳子 様にデザインいただきました。